平凡社
760円+税
ISBN978-4-582-8
新書版/並製
30代はアニキ力
後輩を育て、上司を動かす
前川孝雄 著
ロストジェネレーションなどと揶揄され、就職に恵まれなかった30代。自己啓発やスキルアップに余念がない一方で、「組織を動かす」ということに目が向きにくい傾向がある、と本書は指摘する。
背景には、社内のポストが40代50代で埋まり、役職につきづらくなっていることもあるが、それを言い訳にしても始まらない。むしろ役職がなく管理者としてのしがらみがない今こそ、後輩と上司の意思疎通を促す仲介役にふさわしいといい、後輩の指導・育成に精進すべきと強調する。
これから活躍する30代には、会社で後輩や上司を巻き込む「アニキ力/アネキ力」が必要だ。自身の損得ではなく、自分以外の人やコトのために尽力する。一見損な役回りに見えるかもしれないが、人の心をつかみ動かすこの力を磨くことは近い将来部下や組織を持つ管理職になったときに必ず役立つ。
本書は、そうしたアニキ力/アネキ力の本質を解説するとともに、上司や後輩に対しどのようにふるまうべきかを具体的に示す。
<コンテンツ>
第1章 20代で優秀だったのに、突然挫折する30代
第2章 にわかノマドワーカーに明日はない
第3章 「個人力」だけでは生き残れない。必要なのは「アニキ力」
第4章 役職・肩書なしでも人を集め、育て、動かす「アニキ力」
第5章 「アニキ力」を身につけて、会社を動かすパワーをつかめ