2015年4月号 <センター探訪>

センター探訪

センター探訪

センター探訪

GMOクラウドのセンター内。フリースペースが多くある

コンタクトセンター/センター探訪

GMOインターネットグループ

東京都渋谷区

最高のサービスを提供するため
“世界一の人財”招集を目指す

先月号のHINTS&TIPSで「CS-NPS」を独自開発し、個別の成果向上に成功した事例としてGMOクラウドを取り上げました。現場のモチベーションには就業環境も大きく影響します。今回は、グループ全体で共通の福利厚生施設である、コミュニティスペース(食堂)、託児施設、マッサージルームにお邪魔してきました。

 ビュッフェランチを全スタッフに無料で提供しているGMOインターネットグループ。「世界一のサービスを提供するために、世界一の人財が集まる場というコンセプトで2011年に『シナジーカフェ GMO Yours』という名称で食堂の要素を持ったコミュニティスペースをオープンしました」(グループ広報・IR部の石井晴美氏)。GMOインターネットグループに勤務していれば雇用形態に関係なく、誰でも利用できます。

無料ビュッフェランチで
社員の健康UPを願う

 メニューを監修しているのは、アンチエイジング研究の第一人者でもあるハーバード大学医学部客員教授の根来秀行博士。日替わりでテーマに沿ったメニューを提供しています。センターを訪問した日のテーマは「花粉症に備える日」。豆腐ハンバーグや鯖のガーリックグリル、煮物、さつまいものヨーグルトサラダ、そしてデザートは抹茶の豆乳プリンが提供されていました。食堂というより、カフェランチのようで味も見た目も最高でした。嬉しいのは、カロリーとアレルゲンがきちんと表示されているところ。栄養バランスよく1食600キロカロリーに抑えるのがアンチエイジングにもつながるのだとか。さらに、生産地も記載されています。食堂は150席と限られていますが、専用のボックスに入れるとテイクアウェイして自席で食べることもできます。多忙なビジネスパーソンには嬉しいサービスです。

賑わうコミュニティスペース(食堂)

賑わうコミュニティスペース(食堂)

ビュッフェ形式で食事を取ることができる

ビュッフェ形式で食事を取ることができる

 

 ランチビュッフェは12時から14時ですが、食堂は24時間365日開いていて、隣接するセルリアンタワーホテル監修の焼き立てパンが1日3回運ばれてくるほか、しぼりたてのフレッシュフルーツジュースやコーヒーなどもとることができます。

 金曜の夜には明るい雰囲気から一転。ビールやワインを提供するバーとなります。総務部門に在席するGMO Yours専属のソムリエが仕入れたワインを無料で楽しむことができます。また、夜間シフトのメンバー向けに、自動販売機でおにぎりやサンドイッチも無料で提供しています。

 食事だけでなく、スタッフ同士の交流会やミーティング、キックオフイベントなどにも利用でき、事業や開発のスピードがアップしたという事例もあるそうです。

探訪取材の日のメニューは「豆腐ハンバーグと鯖のガーリックグリル」を中心とした和食

探訪取材の日のメニューは「豆腐ハンバーグと鯖のガーリックグリル」を中心とした和食

休憩時間の授乳や会話も可能
親子のコミュニケーション

 働くお母さん・お父さんたちを支援するのは、託児施設「GMO Bears」です。0歳から3歳までの幼児が15名ほど在籍できる環境を整備。月齢でクラスを分け、10名ほどの保育士が細やかなケアをしています。勤務中の休憩時間には授乳をしたり、一緒に食事をすることもできます。また、社内での交流も活発で、ハロウィンやバレンタインデーなどは子どもたちが執務スペースを回ってお菓子を配っています。社内のメンバーからも「癒される」「気分転換になった」との声もあがっているそうです。

働くお母さんを支援する託児施設「GMO Bears」

働くお母さんを支援する託児施設「GMO Bears」

ハロウィンには子どもたちが執務スペースを訪問

ハロウィンには子どもたちが執務スペースを訪問

マッサージとお昼寝
クリアな頭にリフレッシュ

 そして、疲れた身体を癒やしてくれるのがマッサージスペースとお昼寝スペースです。2名のマッサージ師が在席しているマッサージスペースは、イントラネット上で予約すると10分500円という割安価格で利用することができます。

 同社では、設立15周年を迎えた2010年にグループ全体ミーティングでアンケートを実施。社内公募制によるプロジェクトチームを発足し、食堂(コミュニティスペース)ではメンバーの要望の95%を叶えるスペースを作ることに成功しました。

 採用が厳しい時代ですが、同社グループの離職率は低く、一昨年、GMO本体のエンジニア離職者数はゼロだったそうです。石井さんは、「豪華な設備を作っても、“スタッフが本当に欲しいもの”を提供しなければES向上にはつながりません。今後は、グローバル企業との人材確保競争がはじまります。それに備え、今後もニーズに合わせて改善していく方針です」と話します。

お昼寝スペース

お昼寝スペース

 

プロの在席するマッサージスペース

プロの在席するマッサージスペース