2013年3月号 <HINTS & TIPS>

HINTS & TIPS

HINTS & TIPS

ほけんの窓口グループ

クラウド+アジャイル手法を採用
開発期間2カ月でセンターを構築

今月のHINTS!

HINTS

 システム開発では、要求定義・概要設計・詳細設計・開発・テスト・運用と作業工程を分割し、原則として前工程が完了してから次工程に進むウォーターフォール型手法が取られることが多い。しかし、要求に変更が重なると全体工程が遅れ、最終的に現場の意向に沿わないシステムになりがちだ。ほけんの窓口グループでは、コールセンターを短期間で構築するために、クラウドとアジャイル手法を採用。開発着手から約2カ月でセンターを稼働させている。ポイントは2つ。

(1)基本方針の策定
 現場とシステム部門で意見を擦り合わせて基本方針を策定。柔軟な拡張性とBCP対策、短期構築、システム管理からの開放などを目的にクラウドサービス(Fusion Connect Premium+Salesforce)を採用した。

(2)現場主導でシステム構築
 ネットワーク環境はシステム部門が担当する一方、運用システムは現場が主導した。要求仕様を事前に洗い出して開発会社に提示。ある程度の機能を開発できた段階で“デモ・検証・修正”を繰り返し、手戻りをなくして短期間で現場が望む機能を実装した。