2012年5月号<特集>

特集


進化する“顧客体験”
「コンシェルジュ対応」の威力

 Part.1 <現状と課題>
“権限委譲”と“脱・マニュアル”
収益増をもたらす「親切対応」の要諦

コンタクトセンターのコンシェルジュ対応は、AHTの長時間化、教育に要するコストの高騰など、デメリットを指摘する向きもある。しかしカスタマー・エクスペリエンス——顧客経験の創造の観点からは、「親切・丁寧・最後まで」の対応はリピーターの醸成やプロモーター(推奨者)の創造による確実な収益増をもたらすはずだ。実践のポイントを整理する。

Part.2 <ケーススタディ>
とことん+柔軟+傾聴+提案
『リピーターを創る方程式』

Part2.で紹介する金融(クレジットカード)、メーカー(PCテクニカルサポート)、通販(ファッション、旅行)——4社の事例は、いずれも、商品/サービス戦略の一環として高品質のカスタマーサービスを打ち出し、ブランド構築と販売増につなげている。サービスは徹底するほど収益につながるという好例だ。コンシェルジュの採用と育成を中心に、各社の取り組みをみる。

CASE STUDY 1:アメリカン・エキスプレス
コンシェルジュ人材の育成に挑む
要点は“耳合せ”“判断基準の統一”

CASE STUDY 2:富士通
操作支援を超えた「パソコン教室」
有償にふさわしい“徹底対応”を展開

CASE STUDY 3:ジェイド/ロコンド
押し売りよりもおもてなし!
7割が購入につながる相談対応

CASE STUDY 4:エアリンク
“顧客のこだわり”を15分で聞き出す
リピーターを生む「聴く力」の育成