制限時間100分間で「楽しかった」を残す
“１日１組ファンづくり”で常連客を創出

物語コーポレーション
焼肉事業部 事業推進グループ シニアマネジャー
高橋 尉哲 さん

　食べ放題の焼肉チェーン「焼肉きんぐ」。食べ放題というスタイルは客単価を上げることが基本的に難しい。「また来たい」と思ってもらい、リピーターを創出することが、接客の最大のミッションとなる。高橋尉哲さんは、「１日に１組はファンを作る」という目標を掲げる。

　「焼肉は、単におなかを満たす目的の食事ではなく、お客様には、『楽しみたい』『思い出に残したい』という期待があります。どうすれば楽しんでもらえるか、お客様の反応をみながら創意工夫を重ねています」（高橋さん）

　来店客には家族連れが多い。子どもが喜ぶ冗談を言い、笑顔になると祖父母や両親が喜ぶ。楽しい思い出が残った子どもが、「また来たい」と言ってくれる。

　１組の接客にかかる時間は、食べ放題の制限時間でもある100分間。料理を運ぶ時、下げる時、コミュニケーションのチャンスはたくさんある。地道な“ファンづくり”で毎年200組以上の「常連客」を生み出している。