テクマトリックス、製薬会社向けCRMセミナーを開催

テクマトリックスはこのほど都内で、製薬会社向けセミナー「くすり相談CRM×人工知能の可能性/テクマトリックス Pharma Forum 2016」を開催した。

基調講演では、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センターのオーミクス情報研究チーム 研究チーム長の光山統泰博士が、「人工知能のヘルスケアへの応用」と題してAI研究の最新動向を解説。人工知能研究センターでは、「人間と協働してして問題解決をするAI」を命題としており、光山博士が率いる研究チームが行っている医療面における、子供や高齢者の行動モニタリングによる研究成果、医用画像診断、膨大な専門知識のAIへのデータベース化など、人工知能の活用研究ついての発表があった。
続くセッションでは、テクマトリックス CRMソリューション営業部の渡邉雅之氏が、コールセンターにおける人工知能活用の事例を紹介した上で、同社のCRMシステム「FastHelp」と人工知能の連携によりFAQや文献情報、トークスクリプトなどを表示することで、オペレータ業務の支援につながることを示唆した。

特別講演では、第一三共 管理本部 IT企画部 平田武司主幹が、業務アプリケーションにおけるAI活用事例を発表。続いて、木村情報技術の木村隆夫代表取締役社長より、医療分野に特化してIBM Watsonを活用することで、製薬企業のコールセンター支援システムを始め、医療情報提供、医薬品の安全性情報の報告書作成、医療従事者の支援や教育など、様々な可能性があることについて提案がなされた。

約90名にのぼる医療/製薬メーカーのコールセンター担当者が参加。AIへの関心の高さを示した。