NECと日本オラクルがクラウド事業で戦略的提携

NECと日本オラクルは、クラウド事業において戦略的提携を結んだ。


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NEC 執行役員の橋谷直樹氏(写真左)、日本オラクル 執行役副社長
クラウドテクノロジー事業統括の石積尚幸氏
(同右)


日本オラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud」をNECの国内データセンターから提供する。基幹システムおよびデータ活用領域(IoT、モバイル、SNSなど)のサービスを「NEC Cloud Solutions」に拡充した。



NECによる「Oracle Cloud」の提供イメージ

NECの執行役員である橋谷直樹氏は、「国内ユーザー企業のクラウド・シフトが進む中で、クラウドの選択肢を増やし、柔軟かつ最適なシステム構築のニーズに応えたい」と強調。単純な再販モデルではなく、インテグレーション、運用面でのノウハウを付加して提供する意向だ。

一方、日本オラクルの執行役副社長 クラウドテクノロジー事業統括である石積尚幸氏は、「NECの営業力を活用することで、既存体制ではカバーしきれなかった地方へのクラウド展開が可能になります」と、ビジネス拡大への期待を述べた。


今後は、さらに協業領域を拡大・強化する。日本オラクルのクラウドサービスおよび技術をNECデータセンター内に拡充し、IoTプラットフォーム「NEC the WISE IoT Platform」と連携。デジタル産業を支えるプラットフォームを実現する計画という。


NECはこれらの取り組みにより、2020年までの4年間で、関連する領域を含めて1500億円の事業創出を目指す。