IDC Japan、「2019年 国内IT市場 10大予測」を発表

IT専門調査会社 IDC Japan(東京都千代田区、竹内正人社長)は、2019年の国内IT市場において鍵となる技術や市場トレンドなど主要10項目を発表した。

1.デジタルトランスフォーメーションは、効率化や生産性向上といった“現実解”を求める企業が急増し、デジタル関連支出が増加する
2.「働き方の未来(Future of Work)」の実現に向けワークカルチャー、ワークスペース、ワークフォースの改革が進む
3.社内でサイロ化したクラウドを統合するため、デジタルトランスフォーメーションを推進するCoE(Center of Excellence)の重要性が高まる
4.IoTとデータエコシステムの融合が加速する
5.主にビジネス市場で音声AIの適用が進む
6.2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向けサイバー攻撃が多発する一方、セキュリティ人材の不足が深刻化し、AIによる対策の自動化が加速する
7.スマートフォン接続型のAR/VRヘッドセットが複数登場し、軽量化/低コスト化を実現し、ライトユース層を中心にビジネスでの利用が拡大する
8.デジタルトランスフォーメーションの実現を支援するサービスは、プロジェクト単位から継続/反復支援型へと発展する
9.国内大手企業において、開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせたソフトウエア開発「DevOps」が本格化し、とくにクラウドネイティブアプリケーションの開発が加速する
10.デジタルトランスフォーメーションへの取り組みによって、エンタープライズインフラの高速/大容量テクノロジーの導入を加速する

10大予測を発表した、リサーチバイスプレジデントの寄藤幸治氏は、「ITサプライヤー自身がデジタルトランスフォーメーションに取り組むことは当然で、クライアントの先に進むことで“直面する課題”を認識し、その解決策を模索することが重要」と提言した。