NEC、ID連携サービス「Digital ID プラットフォーム」を提供開始

NECは、生体認証と複数のソリューションをつなぐID連携サービス「Digital IDプラットフォーム」の提供を開始した。同システムと連携できる、入退室管理や決済などのソリューションも開発、2021年4月から販売開始する予定だ。これらは、NEC本社ビルにおけるシステム実証での成果やノウハウを活かして開発したもの。顔認証技術には、NECの生体認証「Bio-IDiom」の技術を用いている。

同プラットフォーム上では、複数のサービスとそれに対応するIDを顔情報に紐付けて管理。ユーザーは、カードや会員証などを提示することなく、顔を見せるだけで、さまざまなサービスを利用できる。例えば、体表温測定やマスク未着用検知を含む執務エリアへのタッチレスな入退管理からPCログイン、ロッカーや複合機の利用、自動販売機や店舗での買い物や食堂利用などを、顔認証で利用できる。



事業者は、顔情報をサービスごとに分けて管理する必要がなく、複数のサービスやソリューションを安全かつシームレスにつなぎ、新たなサービスも随時追加可能。


通常のタブレットなどに搭載されているカメラによる顔認証も可能だが、専用端末を利用することにより、カメラ撮影を意識させず、高速な顔認証を実現できる。歩きながらの顔認証(ウォークスルー顔認証)も可能。

厳格な本人確認が必要なサービスについては、顔認証に加えて、PINコードなどを組み合わせ、2要素認証にすることで、さらなる安全・安心を担保することもできる。