IT協会、「カスタマーサポートシンポジウム」を開催
IT協会(企業情報化協会)は、このほど都内で、第25回カスタマーサポートシンポジウムを開催した。
初日は、2022年度 カスタマーサポート表彰制度 受賞記念講演を開催。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ、DHLジャパン、明治安田生命保険の3社が、受賞に至った取り組みをそれぞれ披露した。
ブリストル・マイヤーズ スクイブは、患者個人の生きた細胞を加工して作成するカスタムメイドのがん治療薬をできるだけ短期間で提供するため、製造・輸送プロセスの短縮を実現。検証を重ね、ビジネスプロセスの短縮化を図った一連の取り組みが高く評価され、最優秀賞を受賞した。
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ブリストル・マイヤーズ スクイブ マトロジー事業部門 CAR T統括部 統括部長 前田敏宏氏
優秀賞を受賞したDHLジャパンは、コールセンターの従業員エンゲージメントが他部署に比べて低い結果を受け、EX(従業員体験)の見直しに着手。CSWeekをボランティアメンバーで企画、運営することで自主性を醸成したほか、在宅勤務を縮小しオフィスでのコミュニケーションを活性、応対品質コンテストをオペレータ同氏の相互評価で実施したほか、各種社内表彰制度を強化した。
結果、モチベーションが向上したことで、品質も上がり顧客満足度が改善したほか、販促率が上がり経営貢献も実現した。
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DHLジャパン カスタマーサービス本部 プロジェクトマネージャー 汐待久寿氏
明治安田生命保険は、ナレッジシステムの構築や在宅シフト、FAQの見直し、チャット対応の拡大などの一連の取り組みを発表。多面的なセンター改革が高く評価され、優秀賞を受賞した。
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明治安田生命保険 お客さまサービス相談部コール業務開発グループの木村哲也氏(左)と、お客さまサービス相談部インバウンドコール業務グループの小黒ゆかり氏
カスタマーサポートシンポジウムの2日目は、特別賞を受賞したNTT東日本サービス(デジタル業務改革賞)、東日本電信電話/キューアンドエ―(ICT活用賞)、クラウドエース(リモート人材育成賞)、WOWOWコミュニケーションズ(ES向上賞)と、奨励賞を受賞したアイティ・コミュニケーションズ、NTTレゾナント、オウケイウェイヴが受賞講演を行う。