しずおか焼津信用金庫、新たな顧客接点としてリモート相談窓口を試行開始

しずおか焼津信用金庫(静岡県静岡市、田形和幸理事長)は4月18日から、金融相談リモート窓口「たねココFIRST」の試行を県内ATMコーナーで開始した。

同窓口は、ベルフェイス(東京都港区、中島一明代表取締役)の電話面談システム「bellFace」と、日立チャネルソリューションズ (愛知県尾張旭市、八木鉄也代表取締役 取締役社長)が提供する本人確認ソリューションを利用したもの。

同信金では、支店の統廃合による旧店舗の有効活用を進め、ATMコーナーの再運用にも取り組んでいる。顧客の相談ごとに、リモート形式を用いた応対を検討するなか、藤枝市の藤枝ATMコーナーでの、「たねココFIRST」の試験運用に至った。

今回の運用では、同信金に口座を保有する顧客に対し、個人向け融資の申し込みなどを受ける。実際の運用は、受付顧客が専用電話にて担当部署(お客様サポート部)に電話をかけ、ATMのブースへ入室。その後、同部からの案内に沿ってブース内のパソコンを使い、リモート相談を開始。相談内容に合わせ、担当者が該当するWebページをPC画面にて案内を行い、必要な項目の入力は顧客自身が行う。


本人確認を活用した、リモート相談ソリューションの概要

新たに非対面の窓口を設けることで同信金は、支店といった有人の店舗と同様の顧客体験を無人店舗でも提供したい考え。顧客接点を減らすことなく、これまでと同じく各種相談にも応じ、利便性向上と効率的な店舗運営を見込む。検証を行いつつ、機器の増設や取り扱い業務の拡張も検討していく。