弁護士ドットコム、AIによる法律相談チャットサービスを提供開始

法律相談ポータルサイトを運営する弁護士ドットコム（東京都港区、元榮 太一郎代表取締役）は2023年５月、AIが法律相談に回答するチャットサービス「弁護士ドットコム チャット法律相談（α）」の試験提供を開始した。同社によると、日本語版での法律相談チャットサービスは世界初という。
 


今回提供開始したサービスは、米Microsoft社が提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」および「Azure OpenAI Service」をプラットフォームとして、弁護士ドットコムが運営する無料法律相談サービス「みんなの法律相談」内に寄せられた累計125万件以上の相談データを基に構築したAI法律相談チャットサービス。１日５回まで質問可能で、24時間いつでも無料で相談できる。５月12日に試験提供開始したα版では、法律相談内容の上位を占める男女問題（離婚、浮気、金銭トラブル）に限定して提供。今後は、交通事故、相続、労働問題などのカテゴリを順次追加予定。
 

「チャット法律相談（α）」上での相談回答例
（URL：chat.bengo4.com）

弁護士ドットコムでは今回のチャットサービスによって、「誰もがより気軽に法務相談ができる未来の実現」を目指す考えだ。同社は、法律トラブル後に弁護士相談に至る割合が２割程度に留まる「２割司法」の解決に向け、今後も弁護士と相談者をつなぐプラットフォームの構築を目指す。