関西アーバン銀行、営業支援システムを刷新

 関西アーバン銀行(大阪市中央区、北 幸二頭取)は、NECが構築・提供する営業支援システムを導入した。これにより、渉外員は外出先でタブレット端末から預り業務や顧客情報照会、金融商品の提案などを行うことができる。約160の全店舗(2013年3月末時点)で、本年7月中旬から店頭で、9月から渉外員が利用を開始する。

 これまで、同行は携帯電話で預り業務や顧客情報照会などの営業活動を行っていたが、画面サイズや操作性などでの利便性向上のニーズが高まっていた。

 より大きな画面やタッチパネルによる直感的な操作性、端末の処理スピード向上を目的に、NECの10.1型Android搭載タブレット端末「LifeTouch L」ビジネス向けモデル1000台を導入。本端末では商品カタログや顧客情報などを表示し、顧客訪問先での提案にも活用する。

 また、タブレット端末の利用状況の把握や、盗難・紛失時の情報漏えい防止対策、ソフトウエアの更新など端末の一元管理を実現するクラウド型MDMサービス「スマートデバイス管理サービス」も導入。端末内に顧客情報を保存しないことで、情報セキュリティ管理の負荷を軽減した。

 システムの詳細は、以下の通り。
1.1000台のタブレット端末を導入、渉外員の業務を効率化
(1)10.1型の大画面、高輝度・広視野角液晶タッチパネルを搭載したタブレット端末で、操作性を向上。
(2)預り業務(預り物件の登録、預り証の発行など)や顧客情報照会をタブレット端末で実現。預り証は、Bluetooth通信で接続するモバイルプリンタで印刷し、即時発行できる。また、4G LTE通信で営業支援システムの必要な情報にアクセスすることにより手続きにかかる時間を短縮。
(3)金融商品の最新カタログや顧客情報などをタブレット端末で表示。顧客と同一画面を共有してその場で必要な情報を提示しながら、わかりやすい提案が可能。

2.「スマートデバイス管理サービス」により、セキュリティを強化
(1)管理者による一元的な端末管理・セキュリティ対策を実現。万一端末を紛失した際も、リモートからの端末ロックやデータ消去が可能。
(2)アプリケーション/データ配信機能により、管理者が端末への業務用アプリケーションの登録や更新ができるほか、ウィルススキャンソフトの設定や状態確認も一元的に行えるため、全端末で最新のアプリケーションを高セキュリティ環境で利用できる。