KDDIエボルバ、社員4800人を対象に生成AIの実務利用を開始

KDDIエボルバ（東京都新宿区、若槻 肇代表取締役社長）は、社員4800人を対象に、イントラネット上で利用できるLLM（大規模言語モデル）をベースとした社員向け『KDDIエボルバAI-Chat（以下AI-Chat）』の実務利用を2023年７月に開始した。KDDI（東京都千代田区、髙橋 誠代表取締役社長CEO）の技術連携のもと、情報漏えいリスクを回避するセキュリティを確保した環境を独自に開発した。

AI-Chatは、「文章校正・推敲」「要約」「英訳・和訳」「データ整理」「機密情報を含まない会議議事録の整理」「デバッグを含むプログラミング、マクロの作成支援」に利用。これらの工数削減を図るとともに、社員のLLMベースの生成AIへの理解を深め、適切な回答を得るためのプロンプトの知見・ノウハウや回答の情報精度を見極める能力を培う。社内業務やコンタクトセンター事業への効果的な活用アイデアの創出を図る考えだ。

同社は、生成AIを活用した次世代コンタクトセンター開発に向けたKDDIのプロジェクトにも参画。既存センターの業務プロセスの抜本的な見直しを行い、生産性向上と顧客体験向上に向けて検討を進めている。